20年売れ続けるIT書の名著とは?

2016.09.28
INFORMATICS

弊社の重版から
第1回『定本 Cプログラマのためのアルゴリズムとデータ構造』

こんばんは。&IDEA編集部のスギヤマです。好きな業界用語は「重版出来」です。
突然ブログで記事を書くことになって困ったスギヤマは、重版回数の多いIT書を発掘して紹介する企画をはじめることにしました。

弊社最大の重版回数書籍(ただしIT書に限る)

第1回は、弊社が刊行するIT書の中で最も重版数の多い書籍を紹介しましょう。
1998年刊行、近藤嘉雪 著『定本 Cプログラマのためのアルゴリズムとデータ構造』、現在30刷です。

書影

プログラミング総合誌『C Magazine 』 (2006年3月で休刊) の連載「アルゴリズムとデータ構造」(1990年6月~1992年6月)をまとめた内容で、もともとは1992年と1993年に2分冊で刊行されていました。それを、1998年に1冊にまとめて再刊行しています。2分冊だったものを1つにまとめたということで「定本」と冠がつきました。

いまどきの言語のように標準ライブラリが充実していなかった時代、様々なアルゴリズムとデータ構造の基本を知るためにも、自分で実装するためにも必要とされた本でした。いまも基本を学ぶためや、C言語の入門書を一通り読み終えたら次に読む本として推薦されています。
「連結リスト」「木構造」といったデータ構造や「ハッシュ法」「二分探索木」「シェルソート 」「クイックソート 」といった各種アルゴリズムなど、定番のアルゴリズムとデータ構造をしっかりと解説しています。

目次

第1部 アルゴリズムとデータ構造の基本
1. アルゴリズムとは?
2. 計算量
3. データ構造とは?

第2部 基本的なデータ構造
4. 配列
5. 連結リスト
6. 木構造

第3部 探索
7. 探索とは?
8. ハッシュ法
9. 二分探索木
10. 平衡木

第4部 整列
11. 整列とは?
12. 単純な整列アルゴリズム
13. シェルソート
14. クイックソート
15. マージソート
16. ヒープソート
17. 比較によらないソート

第5部 文字列の探索
18. 文字列の探索

第6部 いろいろなアルゴリズム
19. バックトラック法
20. 動的計画法

アルゴリズム本のロングセラーは他にも

アルゴリズムとデータ構造の解説書には、1991年に刊行され、いまも現役の書として奥村晴彦 著『C言語による最新アルゴリズム事典』(技術評論社)もあります。どちらも長く読み続けられている技術書です。

20年以上も愛され続けているということは、それだけ基礎的な技術と言えます。読書の秋に、20年役立っている技術の本はいかがでしょう。

(第2回へ続く)