世界中で広がる「プログラミング教育」の今

2016.09.28
INFORMATICS, ACADEMICS

cover image taken by Thomas Guest

 

こんにちは。編集部の岡本です。今回は、ここ数年世界中で注目を集めており、昨今は日本でも話題になることの多い「プログラミング教育」について少し紹介したいと思います。

先日弊社より刊行されました書籍「プログラミング入門講座――基本と思考法と重要事項がきちんと学べる授業」(米田昌悟 著)の中では、アメリカ、イギリス、エストニア、そして日本のプログラミング教育の現状が詳しく紹介されていますが、本稿では、この紙面の都合上掲載できなかった、フィンランドとシンガポールのプログラミング教育の状況についてご報告いたします。原文は本書著者の米田昌悟氏によるものです(当記事用に元原稿を編集してお伝えします)。

フィンランドのプログラミング教育事情

フィンランドは教育水準が世界的に高いことで有名ですが、現在実施中のカリキュラム改正によって、2016年度から、小学校の必修科目として「プログラミング」科目が加わることが決定されました。小学1~2年生からプログラミングに触れ、自らゲームやツールを作る経験を取り入れるそうです。

なお、フィンランドでは学校や教師側に多くの裁量が譲渡されているので、実際の指導方法や教育ツールに関しては現場の教師に一任され、政府はそれをクラウドベースで全国に共有していくという独自の手法をとっています。

シンガポールのプログラミング教育事情

シンガポール国内のインターネット産業を担う国家機関「IDA(Infocomm Development Authority of Singapore)」(https://www.ida.gov.sg/)は、公立学校にソフトウェアのプログラミング授業を積極的に導入し、授業内で生徒にコンピューターコードを書く機会を与えることを検討しています。同機関は、テクノロジー産業が急速に発展しているなか、世界トップレベルの経済力を維持するため、数ヶ月以内にプログラミング授業を国内に導入するいわれています。

ida

このように現在、世界中で「プログラミング教育」の義務教育化や学校教育での科目化などが急ピッチで進んでいます。日本でも現在、プログラミング科目を2020年に小学校の教育科目に追加すべく、検討が進んでいます(プログラミングの義務教育化)。

プログラミングの基本スキルは、もはやエンジニアのみに必要なスキルではありません。職種や業種を問わず、あまねくすべてのビジネスパーソンに必要な基本スキルの1つとなりつつあります。ですので、ぜひ積極的にプログラミングの基礎知識の習得にチャレンジしてみてください。今ではまったくの初心者でも効率的にプログラミングが学べるサービスが多数あります。「なんだか難しそうだな」と感じている人も、実際に学習を進めてみると驚くほど面白く、夢中になれると思います。

(了)