IoTの基本・仕組み・重要事項が全部わかる教科書

IoTシステム構築の基礎的な考え方と要素技術、アプローチや目指す姿の全体を解説。
八子知礼/杉山恒司/竹之下航洋/松浦真弓/土本寛子

IoT(Internet of Things)が注目されるようになって数年たち、さまざまな分野でビジネスに対応したシステムの取り組みがはじまっています。しかし、IoTが意味する範囲は非常に幅広いため、まだどうすればよいのか、目的やアプローチを見いだせずにいる企業の現場も多いでしょう。これまで情報システムの開発などに従事してきたエンジニアにとっても、IoTシステムは少し遠いものとして認識され、どこから手をつけてよいかイメージができないという方も多いはずです。
本書では、これまで分断されてきたさまざまな技術領域を統合的に扱い、エンジニアが読んでも非エンジニアが読んでも、IoTビジネスを実現するIoTシステム構築の基礎的な考え方と要素技術、アプローチや目指す姿を全体的に理解しやすくすることに努めています。

■目次

第1章 IoTの現状と取り巻く環境
1.1 バズワードではなくなったIoTの現状
1.2 IoTを実現する技術要素と必要とされる背景
1.3 IoTの市場規模と将来性
1.4 人もデータもプロセスもすべてをつなげるIoT
1.5 IoTの本質はデータ活用によるデジタルとアナログの融合

第2章 IoTアーキテクチャの構成要素
2.1 IoTシステムの全体像と構成する要素
2.2 IoTプラットフォームの重要性
2.3 IoTの弱みであった通信技術の革新
2.4 乱立するローカルネットワーク規格
2.5 エッジコンピューティングの出現

第3章 さまざまなデータソース
3.1 デバイスから収集されるデータの例
3.2 設備から収集されるデータの例
3.3 車は重要なデータソース
3.4 データ検知に不可欠なセンサー
3.5 センサーデータの具体例とその活用方法

第4章 IoTデータの収集・蓄積の基本と活用までのプロセス
4.1 IoTのデータの特徴
4.2 IoTデータ収集から集約までのプロセスとポイント
4.3 データ収集から集約までを支えるテクノロジーとインフラ

第5章 データの活用を見据えた分析の必要性
5.1 データの活用を見据えた分析と可視化の必要性
5.2 データ分析ツールの活用
5.3 データ活用のための統計知識
5.4 他データとの掛け合わせによって得られる示唆の可能性
5.5 さまざまなセンサーデータの可能性
5.6 AIによるデータの活用
5.7 データ活用としての通知や制御(フィードバック)

第6章 今後重要となるIoTシステムの運用
6.1 IoTシステムにおける運用の懸念点
6.2 IoTシステムを運用するポイント
6.3 増殖するアプリケーションの統廃合
6.4 電池やセンサー機器の交換に関する問題
6.5 設置環境に配慮した運用

第7章 トータルな対応が求められるIoTの安全性
7.1 急増するIoTデバイスのセキュリティインシデント
7.2 求められるトータルなセキュリティ
7.3 IoTのデバイスを中心に捉えたときのセキュリティ対策
7.4 セキュリティに関するIoT向けソリューション
7.5 IoTに求められる情報セキュリティのこれから

第8章 サービス展開をするシステムの考え方
8.1 IoTビジネスにおけるサービスの必要性と検討視点
8.2 共通プラットフォームでの実装の重要性
8.3 サービス重畳モデルと課金の考え方
8.4 収集したデータの共有活用
8.5 継続的なサービス開発投資の必要性

 

■著者略歴

●八子知礼(やことものり)
パナソニック(旧松下電工株式会社)にて通信機器の企画開発や新規サービス事業の立ち上げに従事した後、アーサーアンダーセン/ベリングポイント、デロイト トーマツ コンサルティング執行役員パートナー、シスココンサルティングサービスのシニアパートナーを歴任。通信/メディア/ハイテク業界中心のビジネスコンサルタントとして新規事業戦略立案、顧客/商品/マーケティング戦略、バリューチェーン再編等を多数経験。日本初の「モバイルクラウド」の提唱者として当該領域およびその延長線であるM2M/IoTビジネスの立ち上げも多数経験。2016年より、ウフル IoTイノベーションセンター所長、エグゼクティブコンサルタントとしてIoTの啓蒙活動ならびにビジネス開発を推進している。

●杉山恒司(すぎやまこうじ)
大手通信事業者IT部門にて約16年間システムエンジニア、システム営業、新規事業開発等を担当。同社在任中の2000年頃から、PAN(Personal Area Network)を活用した複数の新規事業を協業先企業と推進。その後、IT系ベンチャー企業の経営、上場企業グループ企業にてプロジェクトマネージャー、新規事業企画推進責任者等を担当し、その後は個人として複数企業の顧問、アドバイザーに就任。2012年にウフルに入社し、開発部門長、人事総務部門長、営業部門長、アライアンス部門長等を担当し、IoTイノベーションセンターの企画立案、発足と同時にGeneral Manager就任。大分県商工労働部戦略アドバイザー。

●竹之下航洋(たけのしたこうよう)
立命館大学理工学研究科にてロボティクス及び生体工学を修める。在学中にドワンゴ研究開発センターにてWebシステムの開発に従事した後、ハードウェア系スタートアップに参画、執行役員COOを務める。2009年からは組み込み機器ベンダーにて製品開発及び製品企画に従事、IoTを活用した新規ビジネス立ち上げを行う。2016年4月よりIoTイノベーションセンターのITアーキテクト就任。展示会、セミナー等での講演多数。IoTの普及促進に努めつつ、そのセキュリティリスクについての啓蒙活動を行う。

●松浦真弓(まつうらまゆみ)
株式会社マクニカにて、集積回路のアプリケーションエンジニアとして大手製造業の技術サポートを担当。その後、ラティス・テクノロジー株式会社にて、10年以上にわたり、 製造業を中心とした3D CAD関連ソフトウェアのマーケティング、 製品企画、パートナー営業に従事し、同社の成長に貢献。近年は、建築・建設業界の 3Dデータ活用を提案・導入支援するエバンジェリストとして活動した。業務と関連した活動として、iOS端末のエンタープライズ利用を促進する活動を展開する一般社団法人iOSコンソーシアムで、製造業でのタブレット活用を推進する製造ワーキンググループを発起人として設立し、約3年間、リーダーを務めた。2016年5月よりIoTイノベーションセンターでマネージャー就任。

●土本寛子(つちもとひろこ)
製造業系システム開発会社にてJavaプログラマー及びSEとして従事。その後、ネクステック株式会社(現在は経営共創基盤に事業統合)へ入社。コンサルタントとして大手製造業の部品表(BOM)構築・連携プロジェクトへ参画。その後、株式会社チェンジに入社し、当時黎明期であったビッグデータに関する情報サイトの立ち上げ及び副編集長を務め、企業のデータ活用を支援。2016年よりIoTイノベーションセンターのマネージャーとして、IoTプロジェクト アドバイザリーならびに教育事業を担当。現在、IoTイノベーションセンターの社外研究員。