ふつうのLinuxプログラミング 第2版

Linuxの仕組みから学べるgccプログラミングの王道
青木峰郎

ずっと役立つLinuxプログラミング入門書!

Linuxの仕組みをシンプルに学ぶ本として、Linuxでのgccプログラミングの入門書として、好評を博すLinuxプログラミングの名著が、ついに改訂。
最新の状況に合わせて、全体をブラッシュアップ。開発者視点でLinuxの仕組みを紐解き、「Hello World」からサーバの実装までを解説する。
「Linux世界が何によってできているのか」がわかり、「Linuxプログラミングの標準技法」が理解できる。

 

ふつうのまえがき

本書はLinuxにおけるCプログラミングの入門書です。

「Linuxでプログラムを作りたいけど、Linuxプログラミングの本って最初に小難しいことが書いてあるし……」
「Linuxの本はインストールもできない初心者向けか、鈍器みたいにブ厚いかしかないよね」
「Windowsプログラミングならわかるんだけどねえ」

……そんな方を対象に、Linuxプログラミングの勘所を紹介していきます。

世間でプログラミングの入門書というと、存在する機能がただ順番に並んでいるだけの代物だったりすることが大半です。しかし、本書はそうではありません。ストリーム・ファイルシステム・プロセスという3つのコンセプトを軸に構成を明確化しました。最初は「Hello, World!」から始まりますが、順を追って読んでいけば最後にはなんとHTTPサーバまで作れてしまうように書かれています。
また、徹底した実践主義のもと、単に使える方法を列挙するだけでなく、実際に使うべき「ふつうの」方法をお勧めするようにしました。「で、結局どうすればいいの?」という質問が出ないことを目指しています。
その一方、なにしろ小さい本ですから、漏れてしまう情報もそれなりに出てきました。例えばスレッドやselect(2)を使ったI/O多重化などです。その点については最後の章で分野ごとに他の本を紹介しているので、さらに進んだ知識が必要になったらそちらを参考にしてください。
本書の初版を出してから12年がたちました。執筆当初には「この本は10年もちますよ!」と冗談で言っていたものですが、本当に10年生き永らえるとは思っていませんでした。しかし、さすがに12年たつと状況も変わり、随所に古い部分が出てきたため、今回改版をすることになった次第です。特に大きかった変更は64ビット化とファイルシステムレイアウトの変化です。第2版ではそのあたりの変更を中心に、全文をブラッシュアップしました。
さて、本書の構成や対象読者についてはすべて本文に書きましたので、まえがきは簡単に切り上げます。
本書がみなさんのお役に立ちますように。

著者

著者紹介

青木峰郎(あおき みねろう)
ふつうの体育会系プログラマー。現職のクックパッドでは全社のデータ分析基盤を担当。著書に『10年戦えるデータ分析入門』(SBクリエイティブ)『Rubyソースコード完全解説』(インプレス)などがある。